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大澤 輝夫

海事科学研究科 教授
(専門分野:気象学・風工学)

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洋上風力開発を促進するための風況調査手法として、リモートセンシング技術(スキャニングライダー及びフローティングライダー)の活用が期待されている。
その技術指針を国として定めるためのNEDO事業「洋上風況調査手法の確立」(2019-2021年度)が開始され、その受託者として本プロジェクト構成員の大澤と笹がフローティングライダーの研究開発に着手した。
また、北日本太平洋沿岸海域における非係留型洋上風力発電の利用に向けた風況・発電量解析を行い、既往研究で検討されたように広範囲を移動するよりも、平均風速の大きな海域を月毎に移動させる方が発電量としては多くなり、年間の設備利用率として60%前後の値が期待出来ることを明らかにした。
洋上風力開発を加速する一手法として、リモートセンシング技術を用いた洋上風況調査手法に注目が集まっている。神戸大学は、そのガイドラインを定めるNEDO「洋上風況調査手法の確立」事業(2019-2022年度)に参画し、フローティングライダー(FL)の研究開発を担当している。
FLの実証研究開発として、2020年10月よりむつ小川原港(青森県)において3台のFLを用いた実海域実験を開始した。防波堤上の60m気象観測マストとの比較による初期精度検証結果は良好であり、現在、FLの浮体動揺が上空風況の観測精度に与える影響についての解析を進めている。