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宋 明良

海事科学研究科 教授
(専門分野:混相熱流体力学)

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液体水素運搬船のタンク内でスロッシングが生じると、タンク内混合が促進され、ボイルオフを顕著に増加させる。本研究では、数値解析によってスロッシング現象の支配無次元数を明らかにした。
また、周囲温度を代替フロンの沸点よりわずかに高く設定し、様々な周波数で振動させ、透明タンク内代替フロンの自由表面挙動と温度分布計測実験を行い、スロッシングによる壁面熱伝達およびボイルオフの促進機構を解明した。
液体水素運搬船のタンク内でスロッシングが生じると、壁面熱伝達が促進されボイルオフが著しく増加するが、その詳細機構は不明である。そこで、透明容器内に低温沸点媒体を封入して規則的に加振し、内部で生じるスロッシング現象の可視化と同時に、タンク内温度時空間分布とボイルオフによるタンク内圧上昇の同時計測という世界初の実験を行い、スロッシングによる壁面熱伝達およびボイルオフの促進機構を解明した。