笹 健児
海事科学研究科 教授(専門分野:船舶海洋工学)
海上における船舶・浮体の安全かつ経済的な航行をサポートするツールについて、実海域のデータ収集と分析による気象海象および船舶・浮体性能の推定に関する高度化を図った。
2019年度は荒天航海時の船速低下についての実態を解明し、ウェザールーティングへの応用を試みた。本研究はリエカ大学(クロアチア)の研究者との国際共同研究としても実施しており、両大学の研究力を基に更なる展開を計画している。
産学連携により、本学を含む2つの大学及び民間2社によりコンソーシアムを形成し、洋上での太陽光発電を展開するためのFeasibility Studyを実施した。
神戸大学は、浮体式太陽光発電について既存事例を調査すると共に、設置予定海域における気象・海象に対して必要な強度を有し、発電コストとの関係で採算性が保たれそうな浮体形状を提案した。
2020年度中に取りまとめられた草案を基に、2021年度の大型予算申請につなげたいと考えている。
